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国見 〜 国東半島自転車道 〜 杵築


2022年10月20日(木) 3日目


国東半島の旅も3日目。

メンバー7名のうち、私を含む4名は今日が最終日。残りの3名はさらにもう一日旅が続く。


国東半島の東海岸を全員で南下し、杵築でお別れとなる。
観光地の駐車場も朝から混雑している。


素晴らしい宿だった。

丁寧なおもてなしと、美味しい料理に大満足だった。、観光地の駐車場も朝から混雑している。


昨晩の夕食時に写真を撮ってもらったが、今朝も再び記念写真を撮ってもらう。

難しいデジタル一眼の扱いもすっかり慣れて、いい写真を撮っていただきました。


今日も快晴の朝を迎え、気持ちよく走り出す。
の駐車場も朝から混雑している。


今日のコースは昨日とは打って変わって、海岸線沿いに自転車道を辿りながら杵築まで快走する予定だ。

走り出せば、すぐにこんな眩しい景色が視界前面に広がってくる。

なんて明るく、そして穏やかな海岸線なんだろう。


さっそく撮影大会だ。カメラやビデオ撮影に、抜きつ抜かれつ、前から後からと忙しい。

それほど素晴らしいロケーションが続く。


標高差がほとんどない一日だから、時間的にも気持的にも余裕たっぷりだ。

車道と完全に分離された自転車道は贅沢だ。たぶん車道より広いかもしれない。


素晴らしい海をバックに、今日も輝くランドナーたちを紹介しておこう。

この季節、荷物も少なめで走りやすい。今回は、火器類を持って来ていないので、全員軽装だ。

オールドパーツ満載のランドナーばかりだが、全くトラブルもなくよく走る。たいしたものだ。


なんて素晴らしい自転車道なんだろう。

うーん、どこかに似ている感じがする。そうだ、太平洋岸自転車道、御前崎辺りに近いかもしれない。

きれいな舗装路は実に走りやすい。波音と潮の香りの中、誰もいない自転車道を独占する。


いやはや、もったいない。誰かこんな絶好のサイクリングコースを行く人はいないんですかね?

そっか、今日は平日の木曜日か。こんなことして遊んでいるのは、暇なおじさんたちぐらいしかいないか。


昨日の”オリエンテーリング”とは違って、ほぼ一直線の自転車道は迷うこともない。

少々先頭と離れたって、そのうち追いつく・・・なんて安心していたら、途中の町中に入った所で迷ってしまった。


先頭がどっちへ分岐したのかわからなくなり、周囲を探したが見つからず。

自転車道の案内も途中で途切れていて、結局その先のサイクリングターミナルで合流することができた。


走り始めて約2時間、25kmほど走って国東市サイクリングターミナルに到着。

レンタサイクルが借りられるようだが、我々にはあまり用のない所だ。


まだお腹も空かないので、小休止してすぐに走り出す。

すぐ裏手から「黒津崎サイクリングミニコース」に入っていく。


海岸線の林間走行が楽しめる、なかなか楽しいコースだ。

レンタサイクルで走れば最高に気持ちがいいだろう。


その先に観光地図に載っている「おしり岩」が現れた。どれどれ見に行きましょうと、おじさんたちが砂浜を歩く。

自転車がないと何とも無様なスタイルのおじさんたち。少々歩くとこんなデカイ岩が海岸に横たわってました。

確かに”おしり”だ。と全員納得。まあ、ここまで来たら一度見ておくのがいいでしょう。


時刻はちょうど12時。今日のお昼もすでに手配済みだ。

どこで食べようか、なんて悩む必要なし。無駄な時間も労力も使うことなく美味しい食事をいただける。

全員、定食をたこ飯に変更してもらう。美味しいですね〜たこ飯。大好きです。


お腹も満たされ大満足。

天気は相変わらずいいし、まだまだ海岸線に沿って自転車道は続く。なんて楽しい一日なんでしょう。

このままずっと、海に沿って何も考えずに走り続けたい、なんて思ってしまうほどだ。


しかし、そろそろこの旅も終盤を迎え、最後の目的地「杵築」へ急ぐ。

メンバーの多くがこの町のことをよく知らない。しかしリーダーは徹底的に調べ上げてきている。

まずは「杵築ふるさと産業館」へ行き、クーポン券の残金、一人500円でお土産を買う。


「国東半島わかめ」がちょうど500円以内。あとは自腹でキティちゃんの「大分カレー」を買う。

もうゴールの杵築駅も近いので、多少の荷物は関係ない。

なにもかも万全のツアーだ。あとは時間が許される限り、杵築の町を散策することに。


杵築について

仏の里国東半島の南の玄関口に位置する九州豊後路の小京都杵築は、カブトガニが生息する美しい守江湾を望む風光明媚な坂道の城下町です。

江戸時代、松平三万二千国の城下町として栄えた杵築には今でも多くの武家屋敷や土壁、石畳の坂道が残されています。

南北の高台に武士が住み、その谷間で商人が暮らした町並みは当時の身分制度を表した特徴的なものであり、このような凹凸のある「サンドイッチ型城下町」は日本唯一と言われております。

https://www.kyu-shokyoto.org/kitsuki/


観光案内マップを見るだけで、一日この町を散策したくなる。

坂道が多く、自転車で巡るのも結構大変そうだが、それがまた「絵」になる。

さっそくリーダーの案内に従って散策開始だ。


酢屋の坂

杵築の坂で最も有名なのは、酢屋の坂です。

北台の武家屋敷と商人の町をつなぐ土塀と石垣が印象的な坂で石畳の美しさは、No.1です。

坂の名前の由来は、谷町の商人と深い関わりがあり、酒屋を営む塩屋長右衛門は、谷町から南台への坂の下で営んでいた塩屋(酒屋)をずいぶんと繁盛させた豪商で、その後は谷町から北台への坂の下で今度は酢屋の商売を始めたとのこと。

坂はそれぞれの商いから、「塩屋(志保屋 )の坂」「酢屋の坂」と呼ばれるようになったそうです。

https://www.welcomekyushu.jp/article/?mode=detail&id=214



城下町散策

江戸時代の武士や町人たちの暮らしやこの町の様子をうかがい知ることのできるかけがえのない町並みを感じるとることができます。

坂の上から眺める景色はとてもダイナミックですが、武家屋敷やその茅葺屋根、そして町家の家並みに白壁、石垣、竹林と、貴重なこれらの景色は映画やドラマにもたびたび登場しています。

https://www.welcomekyushu.jp/article/?mode=detail&id=214



ニューサイの表紙や口絵に最適なロケーションだ。

もしニューサイが今でも存在していたなら、きっと我々の姿が掲載されたはず・・・ですよね。


そんな思いを抱きながら、あっちでも、こっちでも撮影大会が始まる。

平日の観光客が少ない時でよかった。好きな場所で、好きなように写真が撮れて大満足だ。


古い町並みに昔の赤ポストが佇んでいた。懐かしい。昔は皆このポストだったっけ。

古い町にはやはり古い自転車と、古いおじさんサイクリストがお似合いです。


酢屋の坂を下から眺める。やっぱりここから写真を撮らないと。

この雰囲気、この色合いにはこの自転車が最適でしょう。

見事にマッチしたフレームカラー。うーん、なかなかいい。


やはり自転車の機動性はありがたい。徒歩では厳しい町歩きも簡単にこなせる。

昨日まで山道、峠道を登ってきたサイクリストにとっては、杵築の坂はたいしたことない。

おかげで、観光客がやってこない場所では静かな散策が楽しめる。


塩屋の坂から酢屋の坂を眺める。

「あーして、こーして、あれが入るように撮ってください」と細かい注文。


徹底的に調べてきただけあって、どこが撮影ポイントなのか熟知している。

あぁ、ニューサイがあったなら、きっとこの写真も採用されただろうに・・・残念


撮影用に頑張って登るモデル役。

まずこんな所を自転車で登る人はいません。とんでもない急坂、ご苦労様でした。


いよいよ旅もフィナーレに近づいてきた。

明日も走る3名とはこの町でお別れだ。3名はこれから50km近く走らねばならないらしい。


再び「杵築ふるさと産業館」に向かう途中、観光客の女性に声をかけられた。

残念ながら自分はその場にいなかったので詳細はよくわからないが、撮影目的でここへ来たようだ。

こうして着替えて撮影できるサービスがあるのだろう。写真お願いしますと頼まれたらしい。


あぁ、この写真もニューサイがあればなぁ・・・

最後に勘定場の坂を写真に収めて杵築駅へ向かう。


杵築駅の古い屋根瓦も、町の雰囲気と同じく見事だ。

残った4名のうち1名はカーサイでこの駅に車を置いているため、残り3名で輪行となった。

列車の時間まで十分に余裕があり、さっそく駅で祝杯をあげる。


初日から最終日まで、何一つ困ることのない完璧なツーリングだった。

もうお見事としか言いようのないプランニングであった。


16:34 杵築駅から特急ソニックに乗る。小倉で新幹線に乗り換えればもう東京へは帰れる。

こんな遠い九州から、ほんの数時間で東京に戻れるとは、いまだに信じられない。

昔は寝台特急でこの辺りまで来たんだよ、なんて話をしながら飲兵衛3人組は盛り上がる。


氷だけ売ってくれませんかね? なんて社内販売で訪ねたら、なんと氷をサービスでくれるという!!!
(研修中の名札をつけていた、かわいいお姉さんでしたが、大丈夫かしら?)

JRも会社が違うと色々対応が違うもんだと、今回初めて気が付いた。


豊富なつまみに、尽きない旅の思い出。最後は酒が足らなくなって今回のビッグツアーは終了となった。

別れた3名は、翌日フェリーで四国へ渡り、四国の地をたっぷり走って無事にツーリング終了となったそうだ。

 

距離: 64.5 km
所要時間: 6 時間 41分 11 秒
平均速度: 毎時 9.6 km
最小標高:  3m
最大標高:  61m
累積標高(登り):  335m
累積標高(下り):  302m

(2022/10/20 走行)


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