峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2022 > 多摩川スカイブリッジ




多摩川右岸、川崎側をずっと河口へ向かって走ると行き止まりになる。

昔から何度となく訪れている、私のお気に入りの場所だ。


行き止まりのため訪れる人も少なく、また多くの猫たちの姿を見ることができる。

その場所が、ある時から立ち入り禁止になってしまった。

バリケード封鎖されていて、「新しい道路と橋をつくっています」と書かれている。


”多摩川スカイブリッジ”の完成図が掲示されていて、完成が2022年3月末となっている。

下の3枚の写真は2021/7/31に撮影したもの。まだまだ半年以上も先だ。


何もなかった多摩川に大きな橋がかかっていて、訪れたサイクリストも物珍しそうに眺めていく。

この橋ができると、これまで行き止まりだったこの辺りが一気に活気づくことが想像できる。

これまで平和な猫たちの里だったのに、この子たちの住処はどうなってしまうのかが心配でしょうがない。


開通した翌日、さっそく訪れてみた

2022年3月13日(日)


さすがに開通初日に行くのは恥ずかしいので、翌日午後から走り出してみた。

まずは東京側から大師橋を渡って川崎側へ。


キングスカイフロント辺りは、これまで人も少なくて静かだったが、すでにお祭りみたいな人出だ。

あぁ、やっぱりこうなってしまったか・・・開放感があって、素敵な公園もテラスもあるからな・・・

目の前に多摩川スカイブリッジの姿が見えてきた。綺麗な美しい橋だ。


私がホルモン焼きを楽しむ場所で、サイクリストが双眼鏡片手にくつろいでいる。

なかなかよくわかっているサイクリストだ。ここからは、橋も羽田空港も良く見える。


橋の真横には巨大なヨドバシカメラの物流センターがある。ヨドバシのネット通販の心臓部だ。

この橋の完成を見込んでここに物流センターを構築したのだろう。さすがだ。


心配だった猫たちの住処もちゃんと残っていた。

増水の時はここは水没してしまうだろうが、それでも安心して暮らせる環境が残っていたのでよかった。


橋をくぐって先端まで行ってみる。ここも私のお気に入り。

多摩川河口と書かれた案内と、朽ちかけたテーブルとベンチがある。よくここでランチタイムを楽しんだものだ。


行き止まりの先端から振り返ってスカイブリッジを眺めてみる。

静寂の河口だったけれど、一気に明るく賑やかな雰囲気になった。人の姿も車の量も激増だ。


橋の効果は絶大だ。こっちの街からあっちの街へいとも簡単に行くことができる。

これまで大きく遠回りしなければならなかった地域が、この橋で突然活気づくことになった。


なにはともあれ、この橋を渡ってみる。

まずは記念撮影だ。橋は何もかも新しくて気持ちがいい。


歩道、自転車道、車道と完全に分離されている。自転車道をちゃんと設けているところが素晴らしい。

歩道と自転車道は段差が設けられていて、自転車が乗車したまま歩道に乗り上げられないようになっている。

歩く人も安心、自転車に乗っている人も安心、なおかつ視界が妨げられずとても開放感がある。


路面には一方通行の案内がペイントされている。これも素晴らしい配慮だ。

この道幅では自転車同志がすれ違うのはスピードも出るので結構危険だ。


と、思っていたらさっそくルールを知らない人が逆走で下ってきた。まあ開通二日目では仕方がないだろう。

自転車でUターンしたかったら、橋を渡りきって反対側へ回るか、歩道を押して戻ることになる。

橋からの眺めはなかなか素晴らしいので、反対側へ回って往復するのも楽しいだろう。


橋のピークからは、羽田空港が良く見える。この眺めは魅力的だ。

望遠レンズで撮影している人も多い。大人も子供も皆大はしゃぎだ。

やっぱり飛行場はいくつになっても魅力的な所だ。遠くスカイツリーまでも見ることができる。


橋を渡りきると人も自転車も、車も渋滞だ。やはり見物客がかなり多く、信号待ちでみな足止めだ。

橋から地上に降りるための階段がある。自転車も押していけるようにスロープが設けられている。

降りる分には楽だが、下から登ってくる人は結構大変だ。エレベーターもあるけれど、大変な混雑だ。


人ごみに嫌気がさして橋から離れた護岸へ降りてみる。

賑やかな喧騒が嘘のように誰もいない。やっぱり自分にはこっちの方が合っているな、と感じる。


橋を遠くから眺めていると、その上空をジェット機が次々と離陸していく。

モノレールの姿も、小型の船舶も行き来する。色々な乗り物がここでは眺めることができる。


たくさんのカメラマンが待ち構えているので、自分も離陸の写真を撮ってみることに。

羽田空港滑走路の使われ方がよくわからないが、この日は離陸した飛行機が自分の真上を通り過ぎる。


望遠レンズを持ってくればもっと迫力ある写真が撮れただろうが、それでも大迫力だ。

多摩川に新名所ができた。ポタリングコースとしてもなかなか楽しい所だろう。

(2022/3/13 走行)


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