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2022年1月18日


若かった頃は、寒さなんて気合で吹き飛ばして走っていた。

ろくな防寒具もなく、寒いのが当たり前だったから我慢するしかなかった。

やがて衣類に関しては劇的に進化し、もはや寒さを感じることはなくなった。


しかし、どうしても指先、足先に関しては今でも寒さとの闘いは続いている。

今日も快晴だが気温は非常に低い。グローブなしではまず耐えられない寒さだ。

先日ひらめいた「USBホットアイマスク」でのグローブをさっそくテストする機会に恵まれた。


初めて使うので、バッテリーをどこに入れて、長いケーブルをどう処理しようかと悩む。

まあ今日は温かさのテストなので、細かいことは気にせず、適当に取りまわして走り出す。


グローブ内に入れたアイマスクの発熱体は、電源を入れるとすぐに温かくなる。

温度は最高の50℃、時間は30分に設定する。グローブの手の甲を頬に当てると温かさを感じるほどだ。


砧公園へ向かう。

途中の用賀プロムナードには、赤鬼瓦、青鬼瓦、そして道に瓦が敷き詰められた並木道が続く。

いつ来ても素敵な散策路は、自転車で通り抜けてはもったいない。ゆっくり歩きたい小道だ。


グローブをしていると写真撮影ができない。特にスマホの操作は不可能だ。

撮影の度にグローブを脱ぐ。すると発熱体が手首からぶら下がる・・・異様な姿だ。そして撮影の邪魔だ。

こうした不具合や気になるところは、やはり実際に使ってみないとわからない。


公園のベンチで、焼きそばパンとホットコーヒーでランチタイムだ。

休憩の時は、手首から発熱体を外せばすっきりする。素手になると一気に冷気に襲われる。

足先は一応シューズカバーをつけてきたが、これでもすでに冷たくて痛いほどだ。


できればここも温めたい・・・ということで試してみた。

シューズの中に手と同様に発熱体を入れてみると・・・あぁ、感動する温かさだ。手よりもさらに温かく感じる。


手は指を動かしたり他の場所で温めたりできるが、足先は何もできないため体の中で一番冷たくなっている。

これは衝撃的な温かさだ。諦めていた冷たさがかなり解消されることがわかった。


公園内をあちこち走ってみる。走っている最中は、まったく今まで通りと遜色ない。

ブレーキ操作や、ギヤチェンジもまったくいつもと同じだ。


やはり問題は写真を撮るときだ。

首から下げたカメラなら、グローブをしたままシャッターを押せるかもしれない。


しかし、ポケットからスマホを出して撮影・・となるとアウトだ。なかなか細かい操作ができない。

トイレに行く時も同じだ。グローブを取るとつながった発熱体がだらりと垂れ下がる。邪魔だ。


今日は約3時間ほどポタリングでテストしてみたが、結果としては一応合格点を与えられると感じた。

手の冷たさからは完全に解放された。逆に足指の冷たさが気になって仕方なかった。


バッテリーは十分すぎるほど残っていた。今日使用したのは3000mAh程度だろうか?

10000mAhのバッテリーがあれば、ほぼ一日温かいグローブを楽しめそうだ。


本日はテストということで、色々なことを試してみた。使ってみなければやはりわからないことも多い。

ケーブルを加工して、足用に作ってみても面白いかもしれない。


「USBホットアイマスク」は市場で激安で売られている。

うまく使えば、真冬のツーリングを温かく楽しめるのではないかと感じた一日だった。

(2022/1/18 走行)


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