峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2021 >  金沢八景・釜利谷緑道




今日はこのガイドブックから、「ツール・ド・金沢」のコースを行くことにした。

タイトルからは、ロードで快走するイメージなのだが、果たしてどんなところなのかな?

カーサイで行けば、自宅からほんの1時間足らずだが、このエリアを走るのは初めてだ。


新型コロナウィルスに対する緊急事態宣言がさらに拡大し、合計9都道府県にまで広がってしまった。

絶好の行楽日和なのに、家でじっとしているのは心も体も不健康極まりない。

ソロツーリングは、こんな状況下では最もお勧めできる余暇の過ごし方だろう。


横浜横須賀道路 並木ICを降りてすぐ、長浜公園の駐車場からスタート。

気温も高く初夏の日差しだ。日焼け止めを塗って走り出す。


まずは横浜ベイサイドマリーナへ向かう。

シーサイドラインに沿って静かな遊歩道が続いている。


住宅街脇の「金沢緑地」は、住民の憩いの散歩道のようだ。

時々すれ違うお年寄りが、のんびりゆっくりと散歩している。


鳥浜駅で車道へ出ると景色は一変する。静寂の世界から轟音の世界へ、一気に激しい交通量が行く手を阻む。

道路を横断する手段は、大きな歩道橋を登らざるをえない。


横断歩道などないから、自転車も歩行者も、皆歩道橋を登らされる。ひどい道路だ・・・

まあ、今回はこうした道路事情に対する不満がこの後色々出てくるわけだが・・・


天気のいい週末ともなれば、家族そろってベイサイドマリーナへやってくる。

開放感抜群、アウトレットでお買い物、お食事、そして水辺で遊びましょ!


次々と駐車場に車が吸い込まれていく。こうした大型施設は大変な賑わいだ。

それでも、ショッピングモールからちょっと離れたマリーナは静かで最高だ。


散歩する人もいなければ、サイクリストもただ一人。

皆さんお買い物しか興味がないようで、こちらは遠くから眺めているだけ。

まあ、館内も多くの人で賑わっているのでしょうね。近所のコストコも同じような賑わいでした。


その先からは海岸線に沿って快適に走れると思っていたのだが・・・なんとこのありさまだ。

歩道には巨大なバリケード、フェンスが設置され、こんな警告が掲示されている。

真っ白な防波堤?が視界を遮り、海は全く見えない。何ですか?これは。


津波対策? それにしては防波堤が低すぎる。”災害復旧工事中”とあるので、何か被害を受けたのかな。

せっかく青い海を眺めようと期待してきたのに、一気に不機嫌モード。
(調べたところ、台風で甚大な被害を受けた福浦岸壁だそうです。防潮堤かさ上げの工事中だそうです)


その先、八景島シーパラダイス付近でようやく青い海とご対面できた。

一直線の海岸線は釣り人で溢れている。ほとんど隙間なく釣り客が陣取っている。

年齢層もバラバラだ。コロナ禍で、釣りは人気急上昇なのだろう。


釣り針にひっかけられないように、「鈴丸」を鳴らしながら通り抜ける。

こういう時にも「鈴」は役に立つのでやっぱり便利だ。


八景島駅へ行くには、またこんな橋を登らないといけない。

たいした坂ではなく、車道を行くよりよっぽど気分がいいが、ナビがなければきっと迷うに違いない。


橋の上からは、海の公園やシーサイドラインを走る車両が眺められる。

ちょっと大きなテーマパークに来たような景観だ。


海の公園内は凄いことになっていた。

まあ、この公園も素晴らしいの一言だが、それにしてもテント、テント、テントの多いこと。

設置が簡単なテントのおかげで、あっという間に設営・撤収ができるので大流行だ。


人の多さにはちょっと勘弁だが、この公園はいいですねぇ。

駅前にこんなリゾートが広がるなんてちょっと都内では考えられません。

ちゃんとバーベキューできるエリアも設けられていて、これじゃ混んで当たり前でしょう。


賑やかな笑い声と喧騒を眺めながら、海の公園を通り抜ける。

後半は、海から山手の丘陵地帯へと景色を変える。金沢地区は、海側から丘陵地帯へと一気に高度を上げる。

交通量も一気に増えて、快適さはしばらく我慢しないといけない。


国道16号を渡るにも再び苦労する。目の前の交差点を渡りたいが、横断歩道を求めて遠回りさせられる。

一気に勾配がきつくなり、車道は危険なので歩道をじりじりと登っていく。

すると目の前に、買い物帰りのお年寄りがこの坂に難儀している。大変だ、この坂を登って帰るのか・・・


狭い歩道なので追い越せず、後ろで少々立ち止まってGPSでルートを確認する。

もうそろそろいいだろうと思って顔を上げると、目の前でもお年寄りが立ち止まって息を整えていた・・・


ずっと歩道を走っていたら、高速の入口に危うく進入しそうになるし、道路を渡るに渡れないし・・・

あぁ〜なんて自転車に不親切な道路事情なのでしょう、まったく。


ようやく登りつめると、閑静な住宅街の中へと入っていく。この辺りが釜利谷地区だ。

「釜利谷緑道」の入口に案内図があった。しばらくは静かな小道を楽しめそうだ。


丘陵地帯に広がる住宅街。どの家も庭が広くゆとりのある景観だ。

緑が豊かで、騒音一つ聞こえない静かな住宅街はうらやましい限りだ。

釜利谷緑道はそんな住宅街の中を縫って続いている。


ほとんど利用者はいないが、住民の方がちらほらと散歩しているぐらいだ。

所々にベンチと距離表示が設置されていて、とても人にやさしい設計になっている。


ここは自転車の乗車は禁止だ。乗って走ってしまっては逆にもったいない。

ゆっくり歩きながら景観を楽しんだほうがよっぽどいい。


全長1.4kmもあるので、すべて歩いているとさすがに時間もかかる。途中から車道へ降りて軽快に下り始める。

道幅も広く走りやすい道だが、かなりの勾配で下っていく。こりゃ車がない生活は考えられない。


一旦下りきって、再び次の丘陵を登っていく。

適度に休憩する場所もなく、ギヤもすでにローでくるくる回している。

荷物も少ないのだが、結構辛い坂だ。これじゃ電動自転車以外は誰も乗らないだろう。


横浜横須賀道路を越えて、再び豪快なダウンヒルが待っている。

小さな緑道を横切って、一気にスタート地点目指して下り始める。

最後はまた交通量の多い車道に悩まされながら、無事に長浜公園に戻ってきた。

 

距離: 31.1 km
所要時間: 3 時間 28 分 11 秒
平均速度: 毎時 9.0 km
最小標高: 8 m
最大標高: 95 m
累積標高(登り): 180 m
累積標高(下り): 176 m

(2021年5月15日 走行)


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