峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2018 > 呑川・大森・京浜運河



お気に入りの散歩コースをご紹介しましょう。

車も少なく、信号機もほとんどなく、川沿い、海沿い、そして運河沿いにのんびりお散歩できるコースだ。


まずは、東京工業大学脇の緑道からスタート。

東急線の踏切を越えて、呑川に沿って大森方面へ向かう。

中原街道を越え、池上線の下をくぐる。

呑川沿いの道は、車で走るには狭すぎるが、自転車で走るにはちょうどいい。

めぐみ坂の急坂を押し上げる。

坂の途中に幼稚園や中学校があって、下校帰りの子供たちが下りてくる。

毎日この坂を行き来するのは結構しんどい。

登りきると、池上本門寺の五十塔が視界に飛び込んでくる。

慶弔13年(1608年)建立という、歴史ある五十塔だ。

気分はすっかり奈良にでも来た感じだ。

そしてここ池上本門寺には、力道山のお墓がある。

39歳という若さで亡くなった力道山。昭和の英雄にふさわしい、たくましい姿がそこにあった。

池上本門寺を後にして、さらに呑川に沿って走る。

蒲田を抜け、やがて海が近づいてくると、そろそろ景色も変わってくる。

糀谷に入ると中小の工場が多く集まり始め、呑川には船の係留が多くなってくる。もう、大森は近い。

ここは、城南地区の南の外れ。もう、この先は海と、羽田飛行場しかない。

行きつく先は、大森ふるさとの浜辺公園。ここの公園が、とにかく素敵な憩いの場だ。


園内には広々とした草地と、その先に真っ白な砂浜と入江が大きく広がっている。

飛び立つ飛行機や、モノレールの姿、高速道路の車の流れも遠くに見える。

お弁当持ってきて、ここでぼーっとしているだけで一日過ごせるかもしれない。

物流倉庫が立ち並ぶ中、流通センター脇を抜けて、太田スタジアムへ。

太田スタジアムは、現在大規模工事中のため、工事用フェンス脇を通り抜ける。

この先から、都立京浜運河緑道公園が始まる。

八潮団地のすぐ横に、運河に沿ったまっすぐな緑道が続く。

道幅が広く、路面もとってもきれいだ。たまにすれ違う人がいるぐらいで、とても静かで気分がいい。


運河の向こうに、モノレールが見える。数分おきに上り、下りのモノレールが通り過ぎる。

羽田へ向かう人。羽田から帰ってきた人。皆さん、どこへ行って、どこから帰ってきたのだろう。

ベンチに座って、次から次へ行き交うモノレールを眺めているだけで、飽きずにしばらくぼーっとしていられる。

木立の中を気持ちよく快走し、変わりつつある東京の姿を眺めながら運河沿いの道を行く。

緑道も終わり、京浜運河を渡って東品川方面へ向かう。

品川橋から旧東海道へ入る。一気ににぎやかな街並みに変わる。

人と自転車が入り乱れ、まともに走れないほど賑やかな通りだ。


自転車の数がすごい。左側通行を守ってくれればまだ走りやすいのだが、そんなことはお構いなしの無法地帯だ。

気を付けて走らないと、自転車同士の事故になりかねない。


 

賑やかな通りから一本入ると、勝島運河の護岸に出る。ここは自転車走行禁止なので押して歩く。

護岸の土手には多くの草花が植えられて、行く人の目を和ませてくれる。

ここでも、ベンチに座ってのんびり過ごすのもいいものだ。

平和島から、環七の裏道を行く。

山王地区の入口に、馬込文士村散策の案内がある。

山王、馬込の地に、大正末から、昭和初期を中心とした時期、多くの文士や芸術家たちが住み、いつしか「馬込文士村」と呼ばれるようになった。

散策マップを片手に、ちょっとしたオリエンテーリング気分で巡るのも面白そうだ。

馬込から、再び東急線方面へ向かうと、最後は旗の台の商店街に出る。

ここの商店街も多くの人で賑わっている。庶民的な雰囲気が続く商店街をゆっくり抜けると、スタート地点も近づいてくる。

ぐるっと周回、約35キロ。見どころ一杯の充実したお散歩コースだった。

 


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