峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2017 > つくば霞ヶ浦りんりんロード




近くて遠い茨城県。

なかなか走る機会がありません。

そんな時、つくば霞ヶ浦りんりんロードが整備されたとのことで、珍しく茨城県でも2泊3日で走ってみようかと計画した。

ちょうどお花見の季節。

うまいこと満開にでも当たれば最高なのだけど、 宿も予約しちゃったし、うまいこと桜が咲いてくれればいいのだけれど・・・

桜の開花って、毎年適当ですよね。早まったり、遅れたり。

今年は早いんじゃないかと予想してプランを立てましたが、どうやら1週間早かった感じ。

まあ、桜は都内でも十分楽しめるし、今回は平坦路を延々と走りましょうということに決定。

ロードで快走というコースなのだろうが、そんなに急いで走っても面白くない。

のんびりだらだら、お茶飲んで、写真撮って走りたい。

車で行くか、輪行か?

周回コースだから、車のほうが断然有利なのだが、やっぱり車じゃ行き帰りが楽しくない。

やっぱり輪行だ、ということで岩瀬駅まで輪行することに。

電車で行くとなると、意外と時間がかかるのがこのエリア。

車で行けば、あっという間に到着なのだけれど、あれこれ乗り換えて、やっと岩瀬駅に到着。

でもまあ、降りてみればもう旅心満点。

車で来ると、こんな気持ちにはなれません。

やっぱり輪行は旅の基本だな。

 

 

 

 


ほとんど乗降客のいない駅だ。駅前は広く整備されていて気持ちがいい。

組み立てていると、どこからかロード輪行のシニアの方が寄ってきた。

簡単に挨拶して、あっという間に組み立てて、あっという間に視界から消えて行った。

ロードの輪行って、ホント早いですね。なんなんでしょうか? あれは。許せませんね。

こちらの自転車を見れば、普通はさすがにちょっとは興味を示すんですけれどね・・・鼻歌歌いながら消えました・・・なんだかなぁ。


つくばりんりんロードは駅の裏手の無料駐車場から始まる。

ここの無料駐車場は、サイクリストにとっては本当にありがたい。

十分な駐車台数と、トイレが整備されている。ここを拠点に周回すれば、本当に充実した走りが楽しめる。

昔だったら、間違いなくここで車中泊でしょう。(最近は、車中泊も色々問題が多く、ほとんどやらなくなりました)

今日も、平日にも関わらず、何組かのカーサイが準備を整えていた。休日だと、ここはかなり賑わうんだろうな。

つくばりんりんロードは、あまりにも有名ですから説明の必要もないでしょう。

写真の通り、スタートからすぐに、完全に平坦な、整備された路面が延々続く。

どこをどう間違っても危険な箇所はまったくないでしょう。

初心者から、走り屋さんまで皆さん十分に楽しめる、典型的な自転車道だ。

走り方はそれぞれ、なので楽しみ方もそれぞれ。

快走するもよし、ポタリングするもよし。

距離さえ頭に入れておけば、色々な「サイクリング」を楽しめる。

しかし、ガード付きの自転車は皆無だ。99%ロード。1%が自分、って感じ。

いないですね、ランドナーは。

残念ながら、ほとんど桜を楽しむことはできなかった。

まだまだ咲きはじめたばかり。薄っすらと色づき始めた風景は、なんだか寂しい限り。

来週だったら、きっと百花繚乱の賑やかさなんだろうな。

でも逆に、静かに走れるっていうメリットも大きい・・・でも残念。
 

しかし、さすがに、自転車が多いですね。

多くの自転車道はほとんど無人と化してますが、ここは賑やかです。

皆さん、ヘルメットにサングラス、そして花粉対策で顔面を覆いつくすほどのマスクの形相。

男だか女だか、おじさんだかおばさんだか、なんだかさっぱりわからない自転車乗りが、追い越したりすれ違ったり・・・

どいつもこいつも個性がなくて、本当につまらん。

見よ、我々ランドナー族の個性あふれるいでたちを・・・な〜んてブツブツ。

土日だったらかなりの通行量なんだろうな。

それだけ走りやすいし、満足感もたっぷりだ。

距離を稼ぐ走りをしたいのなら、ここはおすすめだ。

だがしかし、飽きる。

ギヤチェンジも、ブレーキングもほとんどない。ひたすら漕ぐのみ。

景色が次々変化して、絶景が現れるわけでもない。

だから、飽きる。

そういう自転車道だということ。

休憩所も適度に設けられているけれど、旅心を満たしてくれるような場所ではない。

ロードチームが賑やかにおしゃべりしている中で、写真を撮りたいとも思わない。

土浦からは後半戦。霞ヶ浦に沿って潮来を目指す。

りんりんロードとは違って、霞ヶ浦へ出ると自転車もほとんどいなくなる。

やはり、皆さん日帰り周回コースなのだろうか、こちらまで足を延ばしては帰れなくなるのだろう。

山?から海?への変化ではないが、景色が一変すると新鮮な感じだ。

路面はきれいだ。まったく凸凹のない、平坦できれいな舗装路が続く。

霞ヶ浦は大きい。大海原を目の前にしているようだ。


しかし、向かい風が辛い。いくら平坦路でも、向かい風をまともに受けながらの走行は、緩い勾配を延々登っているようなもの。

遮るものが何もない湖岸の道は、まともに風圧を受けてスピードも上がらない。これがじわじわと足に効いてくる。

今日の予定は約100km。

普通、ランドナーではこんなに走らないんだけれど、完全平坦、完全舗装であればなんてことない、と考えていたのだが・・・

疲れてきました。さすがに。湖面が大きく波打って、風の強さを物語っている。


軽量ロードで100kmならなんてことないんだけれど、装備満載ランドナーでは疲れ方も段違い。

踏み込む力がほとんどなくなり、平坦でなければたぶん漕げなかったかもしれない。

それほど、向かい風の負担は大きかった。

風との闘いに耐えて、残り距離も見えてきたので、最後の一服、コーヒータイムだ。

ただ突っ走って、コンビニや自動販売機で冷たいものを飲むのではなく、お湯を沸かし、ドリップコーヒーを好きなタンブラーで味わう。

面倒で時間がかかるけれど、自転車旅ってこうして時間をたっぷり使うことに意味がある。

暖かい飲み物は心を落ち着かせてくれる。そして、この時間が大切だ。

本日の成績。ビールジョッキ5杯半ってとこかな。よく走りました。

これだけ走れば、さすがにビールもうまいでしょう。

距離: 98.4 km
所要時間: 8 時間 26 分 49 秒
平均速度: 毎時 11.6 km
最小標高: 0 m
最大標高: 59 m
累積標高(登り): 80 m
累積標高(下り): 94 m

(2017/4/2 走行)


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