峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2016 > 鳴門・徳島自転車道



徳島二日目は真夏のような天気になった。

とても大きな吉野川。川とは思えぬ川幅だ。

すぐに鳴門・徳島自転車道が始まる。今日は、自転車道の案内も整備されていて、休憩所も設けられていて安心だ。

小松海岸ではサーフィンのイベントが開催されていて、駐車場はサーファーの車で一杯だ。

走りながら考えた。「波乗り」 と 「自転車乗り」 何もつながるものはないか・・・

 

道は独立した自転車道が続いていて走りやすい。

路面の状態もよく、ロードレーサーと何人かすれ違う。これだけのいい環境が身近にあってうらやましい限りだ。

こうした自転車道だが、一般の地図では表示されていないため、調子に乗って走っているといつの間にか違う道になっている、なんてこともよくある。

サーファーを見ながら走っていたら行き止まりになってしまった。どうやら道が一本ずれている。

こんな時、愛用のポタナビのおかげですぐに軌道修正が可能だ。

細かな道まで網羅しているポタナビの画面で、すぐに本来の自転車道を見つけることができる。

5万図を見ながらでは、こうしたシーンでは立ち止まってしばし考えないといけないが、ポタナビなら走りながら調べることができて本当に便利だ。

ポタナビとは、本当に見事なネーミングで、こうしたのんびり裏道をたどる走り方には欠かせない。

徳島はスケールがでかくて気持ちいい。道路も川も、そして景色もでっかくて開放感抜群だ。

今日の予定は結構忙しい。

自転車道を楽しんだ後は、鳴門の渦潮観潮船に乗っての渦潮見学だ。

そしてその後、最寄りの駅まで走って輪行という、予定たっぷりの一日だ。

自転車道は一部工事中で迂回を強いられる。こんな時もポタナビの大活躍だ。

鳴門に近づくと、自転車道も雰囲気がよくなってくる。

階段を登らされるところがあったり、木間の間を海岸線に下ったりと、雰囲気のある自転車道になる。

目の前に大鳴門橋の全景が飛び込んでくる。

青い空、碧い海に白い橋がよく映える。美しく、きれいな橋だ。

橋を通過する車が微かに見える。車道の下には「渦の道」と呼ばれる、海上遊歩道が設置されていて、渦潮の真上まで歩いて行くことができる。

以前に一度歩いて見に行ったことがあるので、今回はパスしたが、結構歩かされた割には今一つ迫力、臨場感に欠けるな、という印象であった。

そこで今回は、やはり船からでしょう、ということになり渦潮観潮船に乗ることにした。

小型船と大型船があり、大型船は予約不要なので、ちょうど10分後に出港する観潮船に乗船。

船内はかなりの人込みで、デッキは、さあ渦潮を見るぞ、と張り切っている観光客だらけ。

子供を抱っこしてのぞきこんだり、写真を撮ろうと身を乗り出している人も多い。

外人観光客も多く、警備員も事故があっては大変と、船内をずっと見回りしている。

 

いよいよ橋の真下に近づくと、それはそれは凄い迫力で渦潮が迫ってくる。

いったいなんでこんなに渦を巻いているのか、泡が立っているのか、不思議でならない。

本当に洗濯機の水流のようで、まさにここに洗濯物を放り込んだら、きっときれいになるだろうなと思えるほどだ。

だから、まさかこんなところに船から人が落下したら、たとえ泳ぎができる人だってどうなるか分かったものではない。

警備員が緊張して見回りしているのも当然だ。

30分程度の乗船だったが、やはり、船から見る渦の迫力は満点だ。

時間も有効に使えることができ、後半の予定がいくらか楽になってきた。

時刻は2時になろうとしているが、昼飯どころがなく、しかたなく上り下りを繰り返しながら先を行く。

阿波街道をひた走り、どこかでおいしいお昼をいただきたいと我慢の走り。

ようやく飛び込んできたのが、漁協食堂うずしおだ。

もう、おなかペコペコ。さあ、今日もしらす丼いただくかな〜。

店内に入るとクーラーがギンギンに効いていて最高の涼しさ。

しかし、残念ながらしらす丼は売り切れ。しかし

   

注文したのは、渦潮御膳。

出てきてびっくり。この量だ。刺身だけかと思ったら、この量の天ぷらが。

そして、徳島名物?の大きな、大きなわかめの味噌汁だ。なんで、徳島の味噌汁はこんなにおおきいんだ?

そして、ここも安かった。徳島の食堂は、どこもリーズナブルだ。こんなところもでっかいな、徳島。

店内には鳴門にまつわる演歌歌手のポスターが・・・

誰一人知らないが、曲のタイトルだけで興味そそられますねぇ。一度聴いてみたいもんですね。

今日も予定通りに走ってきた。距離はそこそこあったが、頑張って走って、観光もできたし、うまい食事を堪能したし上出来の一日だった。

そして、フィナーレはまたまた輪行だ。

讃岐相生という無人駅から高松へ輪行する。

分解していると、駅を管理している人がやってきていろいろお話をした。

こんな駅から乗る人はほとんどいないらしく、とてもさびれた駅らしい。

ホームで待つ間に写真を撮る。

今ではなかなかこうした景色の駅も少なくなった。

やがて、遠くから「カンカンカン」と踏切の警報が聞こえてきた。

乗車して、高松までと告げて切符をもらう。

1時間少々、またローカル線のひと時を味わって高松に到着した。


(2016/10/2 走行)


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