峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2015 >  天竜川自転車道・秋葉街道




秋のクラブランを三日後に控え、ひとり先行して一泊二日の足慣らしツーリングとしてみた。

天竜川に一番近い豊田町駅まで輪行し、走り始めたのは8:50。


生憎の小雨だ。スタートから意気消沈だ。

まあ、こんな日もある。そのうち止むと信じよう。
 


天竜川左岸自転車道へ出る。こんな天気の中、自転車で走っているのは自分だけだ。

いきなり雨具を来て、濡れた路面の水たまりを避けながら北上する。


晴れていれば気持ちのいい、広々とした自転車道なのだが、今日は残念な天気。

橋の下が唯一の避難場所。雨具を脱いで一休みする。

やがて雨も上がり、西の空も明るくなってきた。
 


天竜二俣駅脇の広場に車両が展示されている。

「キハ20443」と「ナハネ20347」の2両だ。


「ナハネ20347」は、昔懐かしいブルートレインの客車だそうだ。

ランチタイムにちょうどいいので、雨も上がった広場で展示車両を見ながら休憩だ。
 


お腹も十分満たされて、再び天竜川に沿って進む。

青空が見え始め、やはり願いがかなったと感謝する。


船明ダムでは、放水の音で周囲の音が何も聞こえない。

道は小さな起伏があって結構疲れる。

さらにクラブランを含めると、3泊4日の旅なので荷物が重い。
 


フロントバッグも、サドルバッグも荷物でパンパンだ。

なんでいつもこんなに荷物が多いのか。


車も少なく、静かな山間部をじりじりと進む。

ダム湖に沿った道は、右へ左へくねくねと蛇行を繰り返す。

自分の前も後ろも誰もいない。車の姿も見えない。結構寂しい所だ。
 


展望がいいわけでもなく、鬱蒼とした木立の中だと日差しも差し込まない。

しばらく行くと大きな吊り橋が現れた。秋葉橋というらしい。


この橋は50cc以下しか渡れない。徒歩、自転車、原付はOKということだ。

乗車したまま橋を渡る。しっかりした橋で全然揺れない。


しかし、さすがに橋の中央まで来て、真下の川が視界に入ると緊張する。

結構な川幅だが、橋も広く揺れないので安心して渡れる。

これで一歩一歩揺れるような小さな橋だったら、とんでもないスリルだろうな。
 


すっかり天気も回復し、風もなく暖かくなった。

吊り橋を渡ってからの道は、一面苔に覆われた「幻想的な緑のトンネル」が現れる。


こんなスケールの大きい「苔の壁」は見たことがない。なんてきれいなグリーンなのだろう。

ゴツゴツした岩肌が、苔によってきれいな模様のような作品に仕上がっている。
 


素敵なポタリングコースになってきた。
 
とにかく静かなのがいい。そして雰囲気がいい。

小さな集落まで来ると、ようやく人の姿も車も見かけるようになる。
 


秋葉神社で小休止。民家の窓から猫ちゃんが顔出しているので挨拶しに行きました。

茶店の飼い猫ちゃん? にもご挨拶しておきました。
 


秋葉神社からはずいぶんと登らされる。周智トンネルまで約200mの登りだ。

結構息も弾む。道路脇に展望台まで設置されているので小休止。


時刻は16時を過ぎ、次第に周囲が薄暗くなってきた。やはり11月も下旬となれば日没も早い。

下りは路面もよく道幅も広い、そして交通量が全くないので快適だ。


秋葉街道三倉地区に「戦国夢街道」という立派な案内が建っていた。

「森町を通るこの道は、古くから遠江国(静岡県)と信濃国(長野県)を結ぶ『塩の道』です。・・・・

・・・・自然と歴史が残されたこの山や原野は、今から約四百年前多くの武将が必死となって
戦った場所であり、武将たちの夢にちなみ、この道を『戦国夢街道』と名づけ・・・」と案内には記されていた。
 


ちょうどそこへ散歩中の地元の人がやってきて、「戦国夢街道」の歴史を語ってくれた。

今ではこのあたり、結構人気のハイキングコースとなっているようである。


さあ、本日もフィナーレの時間。すっかり暗くなってきてナイトランに近い状況になってきた。

バーエンドライトとLEDライトで照明はバッチリだ。
 


最後はすっかり日も落ちてしまい、周囲の状況がよくわかないほどになってしまった。

こんな時にポタナビが宿まで導いてくれるので助かる。

紙の地図ではこうはいかない。
 


17:40 すっかり暗くなってしまったが、無事に宿に到着した。

走行距離 85km よく走りました。
 


 

距離: 84.9 km
所要時間: 8 時間 52 分 16 秒
平均速度: 毎時 9.6 km
最小標高: 5 m
最大標高: 300 m
累積標高(登り): 693 m
累積標高(下り): 689 m

(2015/11/20 走行)


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