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大山をぐるりと一周してみたいな、と思って今回の長旅を計画していた。

米子から走り出して、大山周回、そして輪行で米子へ戻ってくるという、約100km近くになるハードコースを考えていた。

さすがにそれなりに体が準備できていないとツライので、旅の前半に足腰を鍛えておいて、後半にチャレンジしようと計画していた。

しかし、連日の走り、輪行、飲みすぎ、猛暑のおかげで、体はすでに疲労困憊。

とても大山を周回できる気力は残っていなかった。

まあ、それでも途中までは登ってみたいということで、エスケープルートを頭に描きながらのんびりスタートした。

 

皆生温泉をスタートして、日野川沿いの道を行く。広々と、開放的で気持ちのいい道だ。

しかし、暑い。なんだ今日のこの暑さは・・・遮るものも、日陰もなく、そして自動販売機も見当たらない。

ようやく、伯耆溝口駅近くでコンビニを発見。本日の食料、水分を豊富に仕込み、さあ大山周回(ポタリング?)の開始だ。

忙しく働く農家の人たちを横目に、じりじりと登りはじめる。

 

今度は重い。

食料が無くてもいろいろな装備で重いのに、さらに重量が増して、いきなりの登りがカメさん状態。

もうリア24では辛くなってきた。帰ったらリアを26か、28に変更しようと本気で思った。

追い抜く車もローギヤで唸って登っていくほどの勾配が所々あって、モーほんとに大変。

この道を下ってきたらいったいどんだけスピードが出るんだろうなぁ、と思わせるほどの道だ。

最初の数キロの勾配がきつく、やっとたどり着いたドライブインで大休止。

暑すぎて一気に1リットル飲んだ後、アイスクリーム、牛乳で勘弁してあげた。牛乳は最高においしかったです。

 

ここで自宅へのお土産を大量に買い、宅急便で送付。

大山牛のご当地カレーが何種類もあって、思わず全部買い。どれもこれもおいしそー。

他にもいろいろとお土産豊富で、ついついいろんなもの買ってしまいます。

すっかりポタリングモードに切り替わり、先を急ぐ気持ちは消滅。

路面には「ツール・ド大山」のペイントが所々に描かれている。

身軽なロードであれば、この100kmのコースはなんとか走りきれるでしょうが、スポーツカー対トラックじゃないけれど、荷物満載のランドナーではその気にはなれません。

 

こんな暑い日は走ってはいけないと天からのお告げがあり、さてどこでのんびりお昼にしようかな、と場所探しに変更。

静かで展望がよく、日陰でベンチがあって、なんて恵まれた所を見つけるまで頑張って走ってようやく休憩広場を発見。

もー、今日はこれでおしまい。もう登りませんよ〜、ということでランチタイムの開始。

1時間のんびりと大山を眺めながら、さて本日はどうやってゴールを迎えようかと考える。

これで下っておしまいではさすがに物足りないので、もう少し走ってからダウンヒルし、いい時間になったら輪行するか、なんて予定に変更して走りだした。

ようやくフラットで走りやすい勾配になり、ガラガラの道を快適に走る。

そして、残念?ながら広域農道とお別れして江尾駅方面へとダウンヒルだ。

最高標高500mという情けない結果に終わったが、大山一周はいつか、再度挑戦しようとあきらめる。

ダウンヒルは素晴らしい。400mを一気に下って伯備線まで降りてきた。

時刻は15:00。このまま輪行では早すぎるので、どこかの駅まで、いい時間になるまで走ろうとルートを考える。

 

 

ちょっと、列車でも検索してみようかと携帯で調べてビックリ!

なんと次の列車まで1時間半もある。1時間に1本しか走らないというローカルさにたまげた。

となると、走っている場合ではなくなり、江尾駅で輪行するしか方法がないことがわかった。

止まって、しばらく悩んで、そしてUターン。

危なかった。調べずにいい調子で川沿いの道を走っていたら、本日の宿に着けなくなるところであった。

ローカル線、甘く見ちゃだめですね。

ゆっくり分解しても時間がたっぷりあるので、酒屋でビール、つまみを仕入れ、駅待合室で宴会モードに。

こんなはずじゃなかったけれど、まあよしとしますか。

長旅、予定通りに行かないところが面白いんですよね。

 

 

松江に到着。

本日の宿、宍道湖畔のホテルまでは当然タクシーだ。フォーク抜き輪行は、タクシーに難なく入れられる。

夜は、飲み放題プランということで思う存分飲ましていただきました。


 


 

距離: 43.0 km 
所要時間: 6 時間 30 分 23 秒
平均速度: 毎時 6.6 km
最小標高: 3 m
最大標高: 508 m
累積標高(登り): 681 m
累積標高(下り): 539 m

(2013/9/13 走行)


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