峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2012 > 旧小浜鉄道跡




朝食を済ませて静かに走り出す。宿泊客も自分一人だから、出発も静かなものだ。

天気は良くない。海側は晴れているけれど、山側はゴロゴロ鳴っている。


これから向かう長崎は、大雨洪水注意報が出ている。  

宿からすぐ、原城の本丸跡を見学に行く。車が1台、観光客もわずかだ。  
 


城跡からの展望はなかなか素晴らしい。雄大な海が前面に大きく広がる。

海岸線の道をのんびり行く。朝から、海を見ながのポタリングは最高に気分がいい。
 


しかし空模様が怪しい。今日の天気はいったいどうなることか・・・

この道、自転車が最高だ。まだ9時前だから人の姿もほとんど見えない。
 


口之津港辺りで、いきなり豪雨になった。

あまりの雨足の強さに、バス停に逃げ込む。大きなビニール袋でフロントバッグの雨対策だ。
 


小浜温泉まで来たが、ずっと雨に降られ続けている。さすがに足もグチョグチョになってきた。

屋根下に逃げ込んで、たまらず雨具を脱ぐ。
 

このあたりさすが温泉地だ、道路脇の至る所から湯気が立ち昇る。
 


午後になって、今度は急激に天気が回復してきた。

雨も上がり、閉店した美容室の前で、ベンチに座ってランチタイムだ。


こんな天候なので、仕方なくコンビニ弁当で簡単に済ます。

いよいよ、本日お楽しみの旧小浜鉄道跡の道が始まる。
 


富津の集落を一望できる場所にある富津駅跡。なかなか立派な石碑だ。

こんな高い所を走っていたのだろうか。なかなかの眺望だ。
 


この旧小浜鉄道跡の道、車で走るにはちょっと狭いが、自転車にとっては最高の散歩道だ。

照明付きのトンネルが現れ、緩くカーブしたトンネルを抜けると、次のトンネルが連続する。

なかなか雰囲気のいい、形が素敵で味のあるトンネルだ。
 


「緑のトンネル」も楽しめる。周囲一帯、緑に覆われた真っすぐな道が伸びている。

木漏れ日の中、バイクが一台やってきた。すれ違ったのはこの一台のみ。

簡単に通り過ぎてしまっては、あまりにもったいない道だ。
 


長崎まで26km。国道は本当に交通量が多くて走れない。

並行する一本素敵な脇道を行く。海を眺めながら、車の雑踏をしばし忘れながら走る。

いよいよ近づく長崎。なぜかその名前だけで心が弾む。

 


今日もフィナーレに近づいてきた。しかしいつも最後の1時間はハードだ。

国道を離れ、裏道を行けばきつい登り。

ここまで65km。今日もよく走っている。
 


ガーミンのGPSと、ポタナビの2台使い。

この時間になってくると、ポタナビのバッテリー残量が少なくなってくる。

単3電池の外部電源から充電しながら走る。
 


85km走って、ようやく長崎に到着。遠かった。

ローカルな景色から、一気に大都会の景色に変わった。


宿までの道に悩む。橋が渡れず、地元の人に道を尋ねた。

そして今夜の宿は、昨日とは打って変わって庶民的。


仕事関係の常宿のようで、「おかえり! 今日はどうだった?」 なんて会話が弾む。

どこか学生寮の食堂みたいだ。

設備も食事も豪華なものはまったくないが、生活感あふれる会話が楽しい。
 


雨に降られ、ぐちょぐちょになった時に洗濯機が大活躍だ。

洗濯機のおかげで、汚れたものがすべて真っ白になった。手洗いは結構疲れるから、本当に助かった。


さあ、明日はどうしよう? さすがにプランニングに困ってきた。

部屋で飲みなおしながら、20万図を広げてプランニングのし直しだ。
 

 

 


 
距離: 84.0 km
所要時間: 9 時間 23 分 54 秒
平均速度: 毎時 8.9 km
最小標高: 0 m
最大標高: 135 m
累積標高(登り): 1099 m
累積標高(下り): 1084 m

(2012/9/5 走行)


峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2012 > 旧小浜鉄道跡

inserted by FC2 system