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2011年9月9日(金)


今回の旅も4日目。今日、明日と残り2日だ。今日からは輪行を使って湖北、湖西方面を辿ってみることに。

ぐちゃぐちゃの車内を片付け、今日はランドナーの登場だ。


道の駅に移動して車をデポする。輪行に必要な装備を忘れずに持って走り出す。

今日は降水確率40%。出発間際になってパラパラと降り始めたが、すぐに雨も止んだ。


さざなみ街道と呼ばれる県道44号線は、かなりの交通量で走りにくい。

平行している、川沿いの静かな道に避難してのんびりと走る。


こちらの道はまったく利用する人もいないので、別世界のような静けさだ。

トンボがたくさん飛んでいて、すでに秋の気配が漂ってきている。


賤ケ嶽隧道(しずがたけずいどう)の登りに入る。旧道なのでまったく車が来ない。

すぐに視界に飛び込んで来たのが、この大きなアーチ型のトンネルだ。

”デカイ!” と思わず言葉が出るほど迫力あるトンネルだ。車がすれ違える程の幅がある。


トンネルに詳しい方のサイトには、こんな解説がされている。

「イギリス積みで積まれた煉瓦造りのポータル」「笠石より上に行くピラスター、縦長の迫石」


私にはなんのこっちゃ、さっぱりわからないので、詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.kyudou.org/KDC/kokoku/sizugatake_00.html


こちらにも詳しい解説があります。勉強になりますね。

http://www.kyudou.org/KDC/structure/structure.html


埋め込まれたプレートには、隧道工事の記録が刻まれている。

難しい字で難解だが、大正〜昭和にかけて誕生した隧道のようだ。

LEDライトで照らしながらトンネルに入っていく。路面は綺麗で、安定していて走りやすい。


美しいアーチ型のトンネルの先に、出口の明かりが小さく見える。

天井からの照明がトンネル内をいい雰囲気に演出してくれる。


しかし、やはり大きなトンネルだ。そしてなんとも哀愁がある。レトロで重厚で、どっしりとしたトンネルだ。

幻想の世界から抜けると、反対側でも再び見事な「ポータル」を鑑賞することができる。


トンネルを抜けると、琵琶湖の絶景が飛び込んでくる。正面に見える小さな島が竹生島だ。

まったく波のない、とてつもなく大きな池のような湖面が広がっている。

今日は昨日までの観光ポタリングとは違って、本格的なツーリングの雰囲気になってきた。


湖岸へ降り、セミがうるさく鳴く中、美しい景色を眺めながらのんびりと行く。

入り組んだ地形が次々と変化し、美しい眺めが次々に視界に入ってくる。


大浦漁港で小休止。

釣り人が一人、他には動くものが見当たらないほど実にのどかな漁村だ。

湖岸の公園も綺麗で広く、車中泊するには絶好の場所だ。今日の寝場所はここに決定かな?


海津大崎へ向かって湖岸を行く。このあたりは、琵琶湖国定公園の中でも有数の景勝地だそうだ。

夏休みも終わって、観光施設も営業していない。

海水浴場も寂しい様子だし、キャンプ場も閑散としている。もう、夏もいよいよ終わりの感じだ。


マキノ町海津に入ると町並みが広がってくる。

見るからに歴史のある、地酒「竹生嶋」醸造元の吉田酒造株式会社。

どんなお酒なのだろうか、ちょっと飲んでみたい気がする。


マルハマフーズの製造工場直売店舗が営業していたので、ちょっと覗いてみる。

よりどりみどり、5品で1000円と書いてある。


何かおつまみになるものはないかな、見てみるが・・・うーん、ちょっと残念でした。

時刻はそろそろ1時になる。さて、今日はこのあとどこまで走ろうか? と考える。


適当な軽食でお腹も満たされているので、昼食も省略だ。

今日は適当な時間まで走って、近くの駅から輪行で車に戻ることにしよう。


それまでは琵琶湖の湖岸を好きなように走って、のんびりと時間を過ごす。

やはり9月のツーリングは静かでいい。余計な騒音に悩まされなくて最高だ。


そろそろ今日のツーリングも終了時刻が近づいてきた。

輪行して、組み立てて、車まで走って戻らなければならない。しかたない、これがカーサイの宿命だ。


近江今津の駅で輪行する。ここから長浜の駅までは1時間少々鉄道旅を楽しむ。

やはり輪行は便利だ。そして旅情がある。

長浜の駅まで輪行し、再び組み立てる。そして車まで湖岸沿いに走る。


今日は短い距離だったけれど、ツーリングの要素がたくさん詰まった素敵な一日だった。

さて、今日もこれから車中泊の準備で忙しいぞ。


 

距離: 38.9 km (+ 長浜→道の駅11.8km)
所要時間: 6 時間 0分 00 秒
平均速度: 毎時 6.4 km
最小標高:  85m
最大標高:  148m
累積標高(登り):  90m
累積標高(下り):  89m

(2011/9/9 走行)


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