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2011年9月7日(水)午前


昨夜は「近江八幡運動公園」まで移動して車中泊。静かでトイレもあってぐっすりと寝ることができた。

車中泊も経験を重ねてくると、寝場所探しもかなり上達してくる。

寝場所はどこでもいいというわけではなく、様々な条件を満たさないと車中泊は出来ない。


今朝は涼しくて、快晴の朝を迎えた。7時過ぎからさっそく走り出す。

今日はロードで琵琶湖の自転車道を快走する。

昨日のランドナーからロードに乗り換えると気分も一新する。やはり何もかも軽くて速い。


琵琶湖の湖畔へ立ち寄ってみる。早朝の琵琶湖は、静かで実に美しい景観が広がっている。

湖とは思えないほど大きな水面が広がり、琵琶湖西側の比良山地の眺めが美しい。


アヒルやカモが仲良く水辺で遊んでいる。

近寄っても全然逃げなく、かわいい姿に魅了される。豊かな自然に恵まれて、鳥たちも幸せそうだ。

早朝からこんなほのぼのとした光景に出会えて幸せだ


湖岸から離れ、大中の湖干拓地を通って西の湖へ向かう。

広大な穀倉地帯に、まっすぐな道が遥か彼方までずっと伸びている。


西の湖周辺干拓の歴史

西の湖は琵琶湖最大の内湖で面積は内湖全体の約半分を占める約222haを有します。
内湖とは、「琵琶湖周辺の内陸部に独立して存在するが、琵琶湖と何らかの形で接続されている水面形態をもつ湖沼のこと」で、湖水の循環による流域全体の浄化機能を果たすとともに、在来魚の産卵場所でもあり、多様な生物の活動場所になっています。

昭和の初期まで、琵琶湖周辺には大小37個の内湖が広がり、総面積は2902haに及んでいましたが、戦後の食糧増産や開発により干拓が進み、現在では残存内湖は23ヶ所、総面積は425ha(約15%)にまで減少してしまいました。
西の湖は、食糧事情が改善された等の幾つかの理由から、干拓されずに現在まで残りました。

https://azuchi-shiga.sakura.ne.jp/



走っていくと、豊かな水田地帯や牛舎が道の両脇に広がってくる。

ここがかつては湖だったとは信じられない。今では広大な水田が広がっている。

とにかく気持ちのいい所だ。360度、見渡す限り高い建物が全くない。


西の湖まで来ると、小さな舟がちょうど橋の下を通過するところだった。

水郷めぐりの観光船もあるようだが、乗っている人からするとどうやらお仕事中の感じだ。


年配の方5名で、どこへ何しに行くのでしょうね。

この辺りの雰囲気は、茨城県潮来の水郷めぐりとよく似ている。


いよいよ本日のメイン、「びわ湖よし笛ロード」を走り始める。

綺麗に舗装された、何とも素敵な自転車道が伸びている。


ご覧の通りの広大なエリアに自転車道が続いている。もちろん誰もいない。

延長26.2kmの自転車道で、ゴールまで走りたいところだが、車に戻るため途中まで行くことに。


自転車をデザインした柵のデザインが素敵だ。ミキストっぽい、なかなかよくできた作品だ。

案内図もわかりやすい。きっと夏休みシーズンには多くの観光客がここを走ったことだろう。


西の湖に沿って自転車道は進んでいく。完全にフラットな路面なので、お散歩には最高だ。

途中で休憩していたら、目の前をやっと自転車が1台通り過ぎた。

あまりに貴重な瞬間だったので、急いで撮影しておいた。


自転車道を離れ、近江八幡の古い町並みを眺めながら八幡堀へ向かう。

近江商人の本宅や居宅が建ち並び、歴史ある重厚な雰囲気が伝わってくる。


八幡堀

八幡堀は天正13年(1585年)に豊臣秀次(秀吉の甥)が八幡山に城を築き開町したことに始まります。秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけました。


休んでいると、ちょうど観光船がやって来た。

ご夫婦二人、和舟でゆっくり楽しむ、情緒あふれる八幡堀めぐりもいいものだ。


「ポンがし」の大きな看板が目立つこのお店は、かなり有名なロケ地だそうだ。

ポンがしの実演は見れなかったが、観光客が次々とお店を覗いて行く。


建物も実に素敵だ。このまま映画のセットに使えそうな趣がある。

時刻はそろそろお昼だ。車に戻って食事をとり、午後は彦根城を見学しに行こう。


2011年9月7日(水)午後


車があるととにかく便利だ。美味しい所だけをつまみぐいできる。

午後は車でさっと彦根港へ移動してきた。車を置いて、さあ午後の部スタート。


少々湖岸沿いに散歩してみる。

いやぁ、琵琶湖って何度見てもデカい。本当に静かな海のようだ。


そういえば、「鳥人間コンテスト」って確かこの辺りで開催されていたんじゃなかったっけ?

これだけ広い湖を飛んでいくんだから、そりゃ壮大なチャレンジですよね。

実際にこの場で見学したら、そりゃ感動モノでしょうね。


彦根城へ向かう。城内は自転車で走ることができるのでとてもありがたい。

玄宮園前は、時代劇に使われるロケ地。ゆっくり走っているだけで心が癒される。


彦根城

天守は3階3重の屋根で構成されています。屋根は「切妻破風(きりづまはふ)」「入母屋破風(いりおもやはふ)」「唐破風(からはふ)」を多様に配しており、2階と3階には「花頭窓(かとうまど)」、3階には高欄付きの「廻縁(まわりえん)」を巡らせるなど外観に重きを置き、変化に富んだ美しい姿を見せています。

大津城から移築されたといわれ、政治的象徴としての外観の美しさだけでなく、城本来の機能である軍事面でも優れています。昭和27年(1952年)に国宝に指定。

彦根城以外の国宝天守は、姫路城・松本城・犬山城・松江城だけです。

https://hikonecastle.com/about.html



せっかくなので、天守の見学へ。

お城マニアなら彦根城の素晴らしさがよくわかるのだろうが、残念ながら私にはその知識はない。

いくつものお城を見学したことがあるが、あまりその違いがわからない。もっと勉強しなければ・・・


急階段を登って一番上へ。

やっぱり、素晴らしい眺めだ。お山の大将の気分をたっぷり味わえる。

そして吹き抜ける風が何と言っても心地いい。お城の見学、やっぱり楽しいですね。


たっぷり観光して車に戻ってきた。さて、今日はこれからどうしましょうか?

明日の出発地点は長浜辺りが良さそうなので、今日はこれから日帰り温泉に入って長浜まで移動だ。

港辺りが結構車中泊しやすい。広いし、目立たないし、駐車スペースも結構ある。


今夜は長浜港に決定だ。

日が沈むと、港の人影も少なくなってくる。さてどこがいいかとベストポジションを考える。

そうこうしているうちに、お待ちかねの夕陽ショーが始まってきた。


これが車中泊ツーリングの楽しみだ。絶好のポジションから、絶景の夕陽を最初から最後まで楽しむ。

冷たいビールを味わいながら。刻々と変化していく空模様を眺めているだけで時が過ぎていく。


色々な色に変化していく、その何とも言えぬ色彩の美しさに陶酔してしまう。

琵琶湖の夕陽もこんなに美しいのかと初めて知った。いやぁ、お見事な夕陽であった。


日が沈み、真っ暗になったらあとは時間の許す限り、簡易キャンプを楽しむ。

車のリアゲートを開けば、そこがもうキャンプサイトに早変わり。

ポータブルテレビで地デジも見れる。音楽も流せる。万が一天気が悪くなれば、全てを車内に入れて過ごす。


テントを張らないキャンプはとにかく楽だ。大袈裟なキャンプになればなるほど準備も、片付けも大変。

寝るときは助手席側に自転車2台を入れ、運転席側に簡易ベッドを置く。

完全フラットな簡易ベッドに寝れば、しっかりと足を伸ばせて熟睡できる。


さすがに寝るときは車内はかなり狭くなるが、それでもこの車でここまでできるとは驚きだ。

今夜もこれでいい夢を見ながら眠れそうだ。

午前

距離: 30.6 km
所要時間: 4 時間 35分 00 秒
平均速度: 毎時 6.6 km
最小標高:  84m
最大標高:  116m
累積標高(登り):  41m
累積標高(下り):  41m

午後

距離: 7.4 km
所要時間: 3 時間 0分 00 秒
平均速度: 毎時 2.4 km
最小標高:  86m
最大標高:  86m
累積標高(登り):  0m
累積標高(下り):  0m

(2011/9/7 走行)


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