峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2006 >  二ヶ領用水



二ヶ領用水(にかりょうようすい)は、多摩川などを水源とし、神奈川県川崎市多摩区(上河原堰・宿河原堰)から
川崎市幸区までを流れる、全長約32km(宿河原の支流を含む)の神奈川県下で最も古い人工用水路である。
2020年(令和2年)3月10日に国の登録記念物に登録された。(ウィキペディアより)
 



今日のポタリングは、「神奈川サイクリングコースガイド50」より、二ヶ領用水へ出かけてみる。


スタートは武蔵小杉駅。狭い用水路脇の小道を行く。

わざわざ自転車で通る人などいないだろうが、あえて生活道を味わってみる。


用水路を挟んで両側に車道が広がってくるが、ほとんど交通量は少ない。

歩行者、自転車が多く、生活道路として多く利用されていることがわかる。

住宅街の中を静かに流れる二ヶ領用水路。自転車でのんびり走るのに最適だ。


住宅街から畑を横に眺めながら行く。信号もほとんどなく、平坦な道をのんびり漕いでいく。

用水路は水の流れがほとんどないので、覗いてもあまり面白くない。

まもなく「久地円筒分水」の案内が現れる。


国道246号を越えるのが一番の”難所”だ。

国道をまたぐように大きな歩道橋が設置されているので、自転車を押して登って行く。


歩道橋からの眺めはなかなか爽快だ。

ひっきりなしに行き交う車を上から見下ろすと、なんだか優越感に浸れる。


激しい交通量と騒音から再び静かな道に戻ってきた。

多摩川の一本隣に、こんな静かな散歩道があったのかとあらためて驚いた。

地図に従って細い道を行くと、いよいよ円筒分水が現れる。


ここへ来るのも初めてで、いったい何をするための物かも知らなかった。

解説の案内が建っていて、その歴史と仕組みが詳しく説明されている。


要するに、水を公平に分配するために、円筒の下から水を供給し、円弧によって水を分配する仕組みだ。

数学的なことはよくわからないけれど、非常にシンプルで効率的な仕組みだと感心した。


ここはちょうどいい休憩場所になっていて、時々親子連れが遊びに来ていた。


久地駅の先、南武線の二ヶ領踏切を渡り、川崎市緑化センター方面へ向かう。

ここも緑豊かで静かな小道だ。


川崎市緑化センターは、二ヶ領用水を挟んで両側に緑豊かな植物園が広がる。

芝生広場や、静かな木陰でゆっくりくつろぐのもよさそうだ。

水辺にはカモが数羽泳いでいて、それを見ているだけで思わず微笑んでしまう。


さらに登戸方面へ向かえばこんな素敵な散策路に変化してくる。

思わず自転車を押して歩きたくなる。

緑のトンネルに、静かに流れる用水路。本当に気持ちのいい空間だ。


こんな南武線の真下をくぐる所もある。頭をぶつけてしまいそうな高さだ。

電車が頭上を通過するときは、あまりの近さに物凄い轟音だ。

なんだか探検しているような、そんな楽しさがある散策路だ。


二ヶ領用水の魅力をたっぷり堪能した後、生田緑地へ向かう。

平坦な道ばかりだったが、一気に”山岳サイクリング”並みの階段担ぎだ。

頑張って眺めのいい飯室山の展望台で休憩。たいした高さではないが意外と展望がいいのに驚いた。


枡形山の山頂は広々とした憩いの場だ。

押して行けば簡単に自転車でも来れるが、園内はすべて乗車禁止だ。

生田緑地を通り抜ける目的でなければ、自転車の持ち込みは意味がないだろう。

(2006/5/6 時点では、自転車を持ち込んでも何も言われなかった。)

(2006/5/6 走行)


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