峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2003 >  権現山・和知場峠


権現山  :長野県北安曇郡美麻村。大糸線簗場駅の東3km。(標高1223m)
和知場峠:峠からは白馬連峰と青木湖が美しい。かつて民家が4戸あったが現在は土蔵が一棟残るのみ(標高約940m)



快晴の北アルプス二日目は、まず車を木崎湖へと移動する。おなじみのゆーぷる木崎の駐車場に車を置かしてもらい、今日も半袖、短パンで走り出す。

若干雲が出てきたが、それでも昨日同様、本日も見事に晴れ渡っている。コンビニで食料を調達して稲尾駅を目指す。この木崎湖周辺は道路も、施設も立派になり、すっかりきれいになった。

稲尾駅から新行へ向かい、静かな舗装路をゆっくりと進む。平日のせいか、まったく交通量がなく、小鳥のさえずりの中、道は美麻村の標識を越える。
ゆっくりとしたペースで新行へ到着。ふと振り返ると北アルプスの景色が広がっている。


新行には水車小屋があり、どうやらそば粉を挽いているようだ。

手打ちそばの看板があちらこちらにあり、かなりおいしいという評判だ。時間があれば食べてみたいところだが、またの機会にする。

ここからは勾配がきつくなってくる。道はずっと完全舗装だ。ニューサイの記事ではダートと書いてあったが、すでにかなり上まで舗装されているのであろう。

権現山までは標高差にして500弱であるから、のんびり走っても十分だ。周囲は木立に覆われ展望はないが、静かな林道の登りを楽しめる。


権現山真近で道はダートに変わり、舗装工事に出くわした。

ダンプが何台も砂煙をあげながら通り過ぎ、息もできない始末だ。もう、ここが最後のダートなのだろう。

TV塔が見える所から右に分岐があり、さらにそこから山頂に向かって山道が伸びている。ここを押し上げれば権現山山頂に出られる。

ここまでは難なく舗装路を登ってきたが、この最後の山道は少々てこずる。

ぬかるんでいる上に、小さな虫の大群に悩まされる。思い切った勾配に、20歩進んでは息を整え、ぜいぜい言いながらようやく山頂に出る。


山頂はちょっとした広場になっていて、北アルプスの展望が広がるが、木が多いため大展望ではない。

山の案内板が朽ち果てて倒れており残念であったが、20万図を眺めながら山の位置を確認する。

日陰がなく暑い中での食事となったが、静かな時間の中、十分に景色を堪能することができた。

池ノ平への下りは、道が細い上にコーナーがきつく、さらに路面には小石、落ち葉まであって、なかなかスリル満点のダウンヒルだ。対向車には特に注意したほうがいい。

下りきって、和知場峠へ登り返す。再び静かな林道をじりじりと行く。峠まで約1時間のヒルクライムだ。


こちらの登りもきれいな舗装路だが、結構勾配もきつく、登り返しということもあって、かなり足も出来上がってきた。

峠直前には白い土蔵が一棟ポツリと置かれている。

これが「峠への挽歌」に登場する白壁の土蔵であろう。かつては4戸の農家が水田を耕作していたというが、周囲は静まり返っており、静寂の世界だ。

峠を示すものは何もないが、スキー場からは青木湖を眼下に、爺ケ岳、鹿島槍ヶ岳を眺めることができる。

ここから国道までは標高差100mの短いダウンヒルだが、直線的でスピード感あふれる下りを楽しむことができる。

 

 

 

(2003/5/6 走行)


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