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烏帽子岳:山梨県西八代郡上九一色村(標高1257m) パノラマ台:(標高1325m)
本栖湖の湖畔から烏帽子岳を経てパノラマ台へ至る。河口湖など、4つの湖を展望できる。青木ヶ原の樹海と富士山の眺めが良い。



週末になると天気が崩れ、ようやく雨もあがった一日、残雪の富士を満喫できるパノラマ台へ行ってみることにした。

「パノラマ台」という名は以前から気になっていて、その景色の素晴らしさが色々と紹介されていて、天気のいい日に是非訪れてみたいと思っていた。

雨は上がったが、いまいち雲が多く冴えない。

これでは富士の美しさも拝めないかな、と心配しながらのスタートとなった。
 


本栖湖畔に車を置き、走り始める。トンネル手前にパノラマ台への分岐がある。

国道から離れると、すぐに登りが始まり、しだいに道路が真下に見えるようになる。
 


山道はよく整備されていてとても歩きやすい。道幅も十分にあり、MTBを押して歩くにはちょうどいい。

本栖湖が次第に大きく広がり始め、一歩一歩落ち葉を踏みしめながら登っていく。
 


やがて富士の姿、南アルプスの頭が木々の隙間から見えてくる。

まだ雲が多く、視界の広がりは十分ではないが、さすがに富士の大きさには脱帽する。
 


烏帽子岳へは一気に登りつめる。GPSの高度計をみながら、時間配分を計算する。

天候が次第に回復し始め、青空が広がり始めた。

冬山装備で来たが、汗が滴り落ち始め、なかなかきつい押しが続く。


今回初登場のMotionPixカメラのテストを兼ねているので、あれやこれやと忙しい。

撮っては再生の繰り返し、一眼レフでは真面目な写真を撮影し、と一向に先へ進まない。
 


スタートして2時間、烏帽子岳に到着。富士山の美しい姿が目の前にどーんと広がる。

山頂には多少雲がかかっているが、まず見事な眺めだ。この先のパノラマ台の展望がさらに期待できる。


烏帽子岳からは、少々下ってしまう。右手眼下に精進湖、左手には本栖湖が見えてくる。

再び登り返しが始まり、息を弾ませながら一歩一歩高度をかせぐ。
 


最後の力を振り絞って押し上げると、そこには名前通りの大パノラマが待っていてくれる。

あまりに大きく広がる展望に一瞬息を呑むほどだ。


右手の南アルプスを皮切りに、正面には見事なまでの残雪の富士山。裾野に広がる青木ケ原の樹海。

左手にそびえるのは、御坂山塊の山々と遠く大菩薩の嶺。そして眼下に精進湖、河口湖、西湖、山中湖と展望が続く。 


とにかく、こんな眺めのいい所が他にあったら教えてくれ、というぐらい気持ちのいい大パノラマだ。

普通のレンズではまずこの景色を写真に収めることができず、超広角レンズが欲しくなるところだ。

すっかり天気も回復し、富士を正面にベンチに座って、至福のランチタイムを2時間も楽しませてもらった。
 


精進湖への下りは、木の根、倒木があるものの、ほとんど乗車が可能だ。

後半、部分的に岩が現れるが、そこは無理をせず押したほうがいいだろう。

全般的に明るく見通しもよく、幅も十分あるため、路面をしっかりと読めば楽しく下ることができる。
 


本日後半のルートは、国道139号線を割石峠まで行き、そこから東海自然歩道で本栖湖まで戻ろうというプランだ。

割石峠までは車も多く、騒音の中を行くことになるが、東海自然歩道に入ってしまえば静かな世界が再び訪れる。


そこでいきなり出会ったのが写真の2匹のワンちゃん。

首輪をしているので飼い犬だと思うが、近くに民家も飼い主の姿もない。


こちらに近寄っては自転車の匂いを嗅いでいるが、いったいどこから来てどこに向かおうとしているのか不思議でならなかった。
 


東海自然歩道は、最初こそ林間走行を楽しめるが、階段が多く、路面は溶岩石と変化し始め、登り下りで結構苦労させられる。

まあそれでも、大きな富士の姿を目の前にしながら、マップリーディングを楽しみながら本栖湖へと戻ってきた。

最後の締めくくりは、道の駅なるさわにある「富士展望の湯ゆらり」で汗を流す。
 

 

(2003/4/21 走行)


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