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高知県須崎市浦ノ内
横浪県立自然公園の指定を受けている横浪半島。
半島には全長約19kmの横浪黒潮ラインが縦走。
入り組んだ海岸線を眺めながらのドライブが楽しめる。



川崎から約16時間で高知港に到着する。

8月も終わりとなれば、乗客もまばらで、ゆったりとした船旅を味わえる。

長距離フェリーはその時間の長さが最大の魅力だ。

いつもの生活なら決して経験できない時間の使い方ができる。とにかく自由になる時間がふんだんにある。

本を読んだり、音楽を聴いたり、地図を広げたり、そして日の出をデッキから拝んだりと、旅心につつまれて最高のプロローグを味わえる。

高知に上陸すると、東京とは違った暑さが出迎える。

昨年は仕事で夏休みもとれなかったため、今年は1週間の休暇と、往復フェリーという優雅なキャンピングツアーを練り上げた。初日の今日は、足慣らしに横浪半島一周である。
 


今回のツーリングにあわせて、ランドナーをリニューアルしてきた。

まずはフレームを再塗装。かなり傷だらけだったが、新品によみがえった。

次に、ソービッツヘッドランプをキャリア直付けに。

そしてリアブレーキの台座を利用して、小型のサドルバッッグサポーターを新調した。

その他、ガード、バーテープ、ワイヤー類など、くたびれていたパーツを総取替えしてきた。

おかげで、組み立てていても気分がいい。

とにかくきれいなランドナーにしばし見とれる始末。太陽にキラキラと輝くガードが、とにかく美しい。
 


そんなわけで気分よく走り始めたのだが、この周回コース、結構ハードである。

荷物も少なめで、「快走」の予定だったのだが、暑さと、アップダウンの多さに、後半はかなりバテバテ状態。
 


果てしなく続く大海原を左に眺めながら、横浪三里を行く。

太平洋側は起伏も多いが、浦ノ内湾側までくれば、穏やかな景色と平坦な道が待っている。
 


波もない湾内の景色は本当にのどかだ。

このまま通り過ぎてしまうのがもったいなく、堤防の傍ら に座って休憩とする。

昨日までの仕事の世界から、一夜明けて一気にこの景色が目の前に広がる。四国という実感がまだ沸いてこない。

ロングツーリングの初日というのはいつもこうして、現実と旅の世界との心の切り替えにとまどってしまう。

さあ、車に戻って、今日のねぐらを考えよう。
 

 

(2002/8/25 走行)


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