峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2001 >  浜石岳・薩埵峠



静岡県清水市/庵原郡由比町(標高707m)
東海道本線由比駅の北北西4キロ。山頂からは360度のパノラマが広がる。


2月のツーリングとなると雪に悩まされることが多く、行く場所によっては真剣に装備を考えなければならない。

手軽に出かけるにはやはり雪のない太平洋側になってしまう。

今回は「信州・東海MTBツーリングブック」を参考に静岡方面の浜石岳を計画した。

JR由比駅付近の公園に車を置き、浜石岳を目指す。

この山はハイキングコースとして人気のある所らしく、すでに何組ものハイカーがぞろぞろと歩いている。

すぐに勾配のある山道が待ち受ける。

山頂まで舗装路が整備されているが、海抜ほぼ0mから山頂まで700mの標高差であるから馬鹿にできない勾配が続く。

周辺はみかん畑が広がり、道路脇には無人の販売所が続く。

おいしそうな果物が1袋200円とかで売られているが、これから登りとなると買うわけにはいかない。

登るにつれ、富士の姿が後ろに見えてくる。

天気が良く、真冬の準備をしてきたがシャツ1枚でも暑いぐらいの気温だ。

乗るか、押すか、微妙な勾配が続く中、ハイカーを抜いたり抜かれたりという辛い登りが続く。

中には、ロングブーツに手提げバッグという街中を歩くような格好で登っているカップルもいる。

何を考えているのか、それほどポピュラーなコースなのかと思ってしまう。

結構気合を入れて登りつづけると、大きな駐車場が現れる。

車で来る人はここから山頂を目指せば簡単にハイキングを楽しめる。

山頂まではここからもうひと頑張りで到着する。

山頂は予想通り、多くのハイカーで一杯だ。しかし、富士の姿がとにかく素晴らしい。

眼下には駿河湾を挟んで伊豆半島、由比、蒲原の街が見える。

北には南アルプスまで見え、360度の大パノラマが広がる。
 


 

自転車の姿に驚かれながら、富士の大展望を眺めながらランチタイムにする。

風もなく穏やかな中、例によってビール&おでんタイムが始まる。

こんなににぎやかなランチタイムも珍しく、静かに昼寝というわけにはいかない。

それでもぽかぽかと暖かく、かなり良い気分にさせていただきました。

本来は山頂から薩た峠を目指すべきで、準備もしてきたのだが、これから湯河原へ移動という予定だ。

残念ながら再び同じ道を下り、薩た峠を往復するという少々単純なコースに変更する。

浜石岳の下りはかなり危険な下りで、勾配がきつ過ぎて逆にスピードが出し切れない。

コーナーでは、MTBのブレーキでも不充分で、オーバースピードは止まりきれない。

運が悪ければ車に直撃ということになりかねない。

由比へ下って2キロ程走ると薩た峠への分岐が現れる。


 

東名道、国道1号、東海道本線が眼下に見える頃峠に近づく。

手軽なハイキングコースであろう、歩いて峠まで往復する人の姿も多い。

峠は遊歩道が整備されていて、興津駅方面へ続いている。

途中の展望所からは、眼下の道路・鉄道、相模湾、そして富士の姿が絶好の撮影ポイントとなっている。

そこで発見したのがこの写真。「薩埵峠は今日も晴れ」というレコードの歌詞が貼ってあった。

歌詞の内容は御覧の通りで、間違いなく晴れであったが、一体どんな曲なのであろうか、ぜひ一度聴いてみたい。

再び由比へ戻り、片付け、今日の宿湯河原温泉へ車を走らせた。

所要時間:5時間31分 走行距離:21.5km 最高速度:44km


(2001年2月 走行)


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