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群馬県群馬郡榛名町(標高約1090m) 



5万図「榛名山」を眺めると、榛名湖周辺にいくつもの峠が点在している。
今回は地蔵峠、榛名湖、杖の神峠の周回コースを計画した。

前日夜に相間川温泉を楽しんだ後、近くでキャンプ。翌日鳴石集落にデポ。
天候は冴えず、午後から雨になるという。まあ、最悪エスケープすればなんとかなると、走り出す。

榛名神社までの登りは、かなり苦労させられる。前半の足慣らしのつもりが、目一杯足を使うことになる。
榛名湖へ至る道は勾配がきつく、蒸し暑さの中で、すでに汗だくの状態。

休憩をかねて榛名神社を見学する。本殿まで1キロあるが、なかなか見ごたえがある。 

神社入り口横から峠への分岐がある。とんでもない勾配でどうなるかと思いきや、すぐに左に山道が現れる。


ここからは本格的な押し上げが始まる。季節がら、下草が激しく厄介ではあるが、ルートはしっかりしている。峠直下まで担ぐことはないが、それでもかなり苦労させられる。

高度計で1100mを目標に押し上げる。神社から約250mの標高差だ。
次第に荒れ始め、持ち上げたり、段差を乗り越えたりと変化してくる。

50mも登れば呼吸も苦しく息が続かない。全身からの汗でメガネが真っ白に曇る。拭いても拭いても汗が止まらない。

とにかく暑い。 何度となく休憩を繰り返していくと、やがて峠直下に差し掛かる。ここは一気に担いで乗り越えなければならない直登だ。

 最後の力を振り絞り、一歩一歩登れば峠の様子が視界に入ってくる。


地蔵峠は峠にふさわしい切り通しで、心地よい風が吹き抜ける。
展望はないが、苦労した甲斐あって十分な満足感に浸れる。

大汗をかいた後のビールは最高にうまい。いろいろつまみを取り出し、のんびりしていると何と雨になった。まったく良くあたる天気予報だ。

かなり真剣に降り始め、どうしようかと悩む。まあ、少し様子を見ようと「桃屋シリーズ」の蓋を開けはじめる。

汗で塩分が少なくなった体には、ザーサイの辛さがたまらなく、茎わかめの中のにんにくと唐辛子が体力の回復に最高である。

次回は、ビンではなくもっと軽いものに移して持ってこようっと。
 一向に雨はやみそうにない。雨具を着てのランチも決していいものではない。

 


結局本日はこれで峠越えは終了ということになった。

 しかし、戻るといっても決して楽ではなく、このまま、ピストンで戻るのが最も早いのであるが、それではあまりにつまらないので、下って南榛名山林道を行くことにする。

地蔵峠の下りはMTBならかなり楽しいだろう。すぐに道は安定して、注意して下ればほとんど乗って下れそうだ。

ランドナーでは乗車率は半分以下で、さらに雨ですべりやすく、せっかくの下りもほとんど楽しめない。

南榛名山林道は、かなり距離もありアップダウンの連続で辛いルートとなった。

晴れていれば景色も楽しめるが、靴の中が水浸しの状態ではただただ車に早く戻りたいという気持ちで一杯であった。

 


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