峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’1997 >  芳ケ平



群馬県吾妻郡草津町/六合村(標高1900m)
白根山と横手山との鞍部にある高原。



前夜に草津に入る。スキーの仮眠所で朝を待つ。

車を2台用意したので、ピークまで車で登り、下りだけを楽しもうという極楽コース。
 


翌日は文句無しの快晴。山頂付近は雪も現われ見事な景色を堪能できる。

車で登るに連れ、見事な山岳風景が我々を圧倒する。

足慣らしに湯釜を見学。神秘的な水の色といい、広がる大パノラマといい、まったく見事な眺めだ。
 


芳ケ平へは車道を外れハイキングコースを行く。

適度に積もった雪が我々を待っていた。
 


森林限界を越えた地帯の風景に、白く広がる世界。

日本とは思えぬこの異様な雰囲気。誰もいない、我々だけの貸し切りの世界。
 


雪と戯れ、にぎやかに騒ぎながら緩く下って行く。

結構な積雪で、MTBも手を離しても倒れない。
 


女性の力ではなかなか走り抜けるのは厳しい。

ここはスピードをつけて、豪快に下るしかない。
 


いったいどこを走っているのか、という景色だ。

初めて経験する状況に、もうワクワクしっぱなしだ。
 


登り返しがある。

真っ青な空、真っ白な雪、そしてカラフルなウエアがとても絵になる。
 


これぐらいの積雪で助かった。

雪の中を自転車で行くなんて、なかなか経験できない。
 


雪がなければMTBの本領発揮だ。

太いタイヤに軽い車体で飛ぶように突っ走る。
 


いやぁ、素晴らしい眺めだ。

日本にこんな素敵なフィールドがあるとは知らなかった。
 


乗りたいけれど、滑りそうでちょっと怖いし、転んだら恥ずかしい・・・

ここは安全に押していきましょう(後ろからはガンガン来てますネ)
 


次第に雪解けの泥道が現れてくる。

 


転んだら汚れるのはわかっているから、自然とスピードも遅くなる。

 


芳ケ平の小屋で昼にする。椅子とテーブルを作って始め出す。

もつ鍋、焼き物、つまみ、ラーメン、缶詰、漬物…。

ぽかぽかと暖かい日差しの中、最高のランチタイムをすごす。

 


すると、何やら遠くからにぎやかな声が。MTBチームの登場である。

現れると、全員泥だらけ。まじめに走っている証拠である。こちらは、きれいな姿。

しばし、自転車談義となった。オリジナルミキストの仕様を眺めては、ただただ驚いていた。

 


お腹も満たされて下りに入る。

前半ですでに十分に楽しませてもらったけれど、後半はさらに楽しく変化していく。
 


雪がなければ、かなりのスピードで下りきることが出来そうだ。

しかし雪のおかげで、まともなラインを取ることができない。
 


油断してグリップを失えばこの通り。
フロントが滑ってしまえば、はいそれまで。

まあ、ケガをするような路面ではないが、ヘルメットは必要でしょうね。
 


しだいに、階段が多く現れてくる。

乗ったり降りたりの連続であるが、それも苦にならない。
 


ところが楽しく過ごしている最中、とんでもない事に気づいた。

なんと、もう一台の車のキーを持ってこなかったのである。
 
唖然としてしまったが、まあタクシーでまた登ればいいさと開き直る。
 


草津へ下る最後は、最高の落ち葉の絨毯が待っていてくれる。

こんな素敵な道は今までにお目にかかった事がない。
 


広い林道に深く積もった落ち葉の上を、本当に気持ちよく下って行く。

何度でも繰り返したくなるほど素晴らしい下りだ。


先を行ったMTBチームの姿は結局見る事ができなかった。

奴等、相当テクニックを持っているに違いない。
 


ドロドロになったタイヤも、この落ち葉ですっかりきれいになった。

草津温泉に下って、タクシーで再び山頂へ向かう。


もう日も落ちかけていて、路面は所々凍りついていた。

最後に 温泉で体を温め、文句無しのコースに満足して車に乗り込んだ。
 


所要時間:4時間33分 走行距離:10.23km 最高速度:49km

(1997/11/2 走行)


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