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今年の夏休みはどこへ行こうかと悩んでいた。

出発前日まで決まらず、最後はこれまで行ったことのない青森・下北方面へ行くか、ということになった。

そうと決まれば短時間で準備を整え、ランドナーとキャンプ道具を積み込み、夕方から東北自動車道を北上する。


福島のサービスエリアで車中泊し、延々走り続け、13:40 やっとの思いで青森に到着した。

700km以上、こんな小さな車でよくここまで来たものだ。

夏泊半島を軽くポタリングしようかと思ったが、もう時間的にも余裕なく、早々と初日のキャンプだ。


「夏泊半島」という素敵な地名にひかれてやってきたが、すでに夏も終わりの気配。

天気も冴えず、寒くて長袖、ウィンドブレーカーを着るほどだ。

炭に火をつけ、いろいろ焼き、誰もいない空き地で初日の夜を過ごした。
 


朝になった。相変わらず寒い。そして風も強い。

キャンプとなれば、朝起きてから自転車で走り出すまで、いろいろと忙しい。


食事の準備、車内の片づけ、自転車の準備、プランニング・・・

9:30 やっと走り出す。とりあえず今日は夏泊半島を一周して足慣らしだ。
 


目の前に広がる陸奥湾。眺めはなかなか素晴らしい。

夏泊崎は賑やかなところ。売店がたくさん並んでいる。キャンプしている人もいる。


しかし、お盆を過ぎた日から、もうほとんど寂しい姿だ。店先の浮き輪がまるで似合わない。

もう秋の気配だ。相変わらず風が強く、海鳥たちも吹き飛ばされないように地面にへばりついている。
 


天気が回復に向かい、日がさしてきた。

長袖を脱げるようになり、やっと夏を感じさせる天気になった。


気分も盛り上がり、静けさと、海と、走りを楽しむ。

適度にアップダウンがあり、ダウンヒルも少々ありポタリングには適したコースだ。
 


初日なのでポタリングにしたのだが、それでも40キロ近くある。後半は次第に足にきた。

情けないが、ほとんど使っていなかったのだから仕方がない。

車まで漁村の間をくねくね走る。小ピークをいくつか越え、車に戻ってきた。


車でむつ市へ向かう。今夜は田名部まつりで楽しむ。下北半島最大のお祭りだけあって、なかなか盛大だった。

今夜も近くの空き地で車中泊だ。車の中からPHSで電話し、テレビを見て、充実した一日が終わった。
 

(1997/8/18 走行)


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