団子坂峠

埼玉県秩父郡小鹿野町／吉田町（標高約３８０ｍ）

秩父の日野温泉に泊まった翌日、周辺の散策を練っていると、団子坂峠という小さな峠を見つけた。

本当に小さな峠で、ポタリングするには適当だろうと思った。

集落へ来てみたが峠への入り口がよくわからない。

そこへ現れた村の老人がこの峠の由来を丁寧に説明してくれる。

相棒が話を聞いている間に、峠へのルートを確認する。

通う人はもう誰もいないのだろう。道は、すでに廃道と化しており、歩くのさえままならない状態。

草木が生い茂り本格的なやぶこぎになる。

長袖のおかげで腕はなんとか防護できるが、問題は頭から顔であった。

頬に当たる枝、とげ、葉っぱ。否応無しに攻めてくる。1メートル進む間に傷だらけになる。

こうなったら格好を気にしてはいられない。

タオルを頭からすっぽりかぶり、まるで盗人のような姿で担ぎ上げる。

全身汗だくになり押し上げると立派な林道に飛び出る。

エンジン全開、オーバーヒートのためパンツ一丁になった。

短いけれどとにかく辛い峠でありました。こういうのを我々はジャングルツーリングと呼んでいます。

所要時間：5時間48分　走行距離：32km　